向上心を持つための具体的な方法～社会的欲求～
社会的欲求を満たすために③～ご家庭で出来る方法
家庭も一つの「社会」ですので、家庭内で社会的欲求を満たすことは十分にできます。 重要なのは「自分の存在を他人に認められる」ことですから、ご家庭で出来る範囲でお子さんのことを家庭の一員として認めてあげればよいのです。 また、事の大小は関係ありません。 小さいことで構わないのです。しかもほめる必要はありません。 認めてあげれば良いのです。
例えば、以下のような方法が考えられます。
- 家の手伝いをしてもらい、手伝ったことに対して感謝の言葉を伝える（金銭を与えると「労働の対価」となり、社会的欲求を満たす効果は薄くなります）
- 過去は出来なかったが現在は出来ることについて言葉をかける
- 出来そうでかつやりたいと思う役割を与える
もし、全く認めるところが無いと感じられた場合は、個性や能力が認めてもらえそうな集団（コミュニティ）に入るなどしてみるのも良いかもしれません。
ご家庭によって選ぶことが出来る選択肢は異なります。 ただ、「自分の存在を他人に認められている」という感情にお子さんがなるためにはどうしたら良いのかについて考えることは、 今後の成長に大きく関わることは間違いありません。 お子さんに「向上心を持ちなさい」という前に、お子さんが社会的欲求を満たしているのか、 一度立ち止まって確かめてみることは、今後の成長にとって何よりの投資になるのではないかと思います。
文責：次郎丸
